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エンタメカルチャー

EXILE HIRO「ピンチはチャンス! LDHらしい新しいエンタメを生み出せました」

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コロナで大打撃を受けたエンタメ業界。いまだ感染症収束のメドが立たない中「ピンチをチャンス」と捉え、新たなエンタメを打ち出したのはLDHのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるEXILE HIRO氏(51)。

『週刊東洋経済』1月25日(月)発売号は「1億人の職業地図」を特集。アーティストを含め、コロナ禍で奮闘する仕事、デジタル化で飛躍する仕事など、2030年に向けてさまざまな職業の現在・未来を取り上げた。今号にも登場したHIRO氏。プロダンスリーグ、これからの新しいエンタメ、世界への挑戦、仲間、そして未来について心中を語ったロングインタビューをお届けする。

ブレイクダンスが五輪新種目へ

──2024年のパリ五輪でブレイクダンスが新種目に採用されました。

すごい時代になったものだと感慨深いです。ストリートで生まれたブレイクダンスが、世界的なスポーツの祭典に選ばれたのですから。ブレイクダンスはほかのダンス以上に身体能力が必要不可欠で、ダンスでありながら「スポーツ」的な要素がとても強く、いつか五輪競技に選ばれるのでは、と希望的観測をしていましたが、それが現実になり、時代は変わったのだなと驚かされます。

──今や文部科学省が小・中学生でダンスを必修科目にしているくらいダンスは身近になっています。

2003年からダンススクール「EXPG STUDIO」を運営してきて感じるのは、一般の大人からキッズまで、ダンスカルチャーが幅広い世代に浸透してきたということ。

今後、上海にもEXPGを作る計画がありますが、背景にあるのは中国のダンスブームです。日本ももちろんですが、子どものストリートダンスが中国でも大人気で盛り上がっているんですよ。世界中の国でダンスがブームで終わるのではなく、ブームが定着していくというか、そうした世の中の流れをくめば、ブレイクダンスが五輪競技に選ばれたのは、必然だったのかもしれません。

──学校でいちばん運動神経のいい子が、野球やサッカーではなく、ダンスを選ぶ時代がくるのかもしれません。

ダンスは、体ひとつで始められますし、創造性、芸術性も磨くことができます。

加えて、日本のキッズダンスは世界でもレベルが高く、もともと地元のダンス大会で賞を総取りしていたような子が、世界に出て行って大会で優勝したり、金メダル候補もいますよね。“サッカーでいうブラジル”のような、層の厚さが日本の強みだと思います。

──ただ、ダンスで食べていくのはまだまだ大変です。

ダンサーと一口に言っても働き方はさまざまです。アーティストのバックダンサーや、振付師、インストラクターは一般的ですが、最近はEXILEのように「パフォーマー」と名乗ってアーティスト活動をしているダンサーも増えてきました。

そして今回、新たに1月10日に開幕した世界初のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」(ディーリーグ)は「これからの若者がダンス競技で生計を立て、ダンスで親孝行できる場所を」という思いで作られました。

仕掛け人はこれまでさまざまなダンスイベントを主催し、ダンス界の活性化を図ってきたDリーグ代表の神田勘太朗くん。彼はLDHのメンバーでもあるので、僕らはよく夢を語り合ったりするのですが、「かつてJリーグができて日本サッカー界が発展したように、日本のダンス界もDリーグを契機に発展普及を目指したいね」とずっと話していて、ダンスが大好きな子どもたちの生き方の選択肢が1つ増えることになることが目標でもあります。

──そうしたいい流れの逆風となるのがコロナ危機です。現状をどう受け止めていらっしゃいますか。

LDHのエンタメは、興行を中心に組み立ててきましたので、このコロナ禍でかなり厳しい状況にあります。コロナ以前から、2020年は「ターニングポイントの年」と決めていましたし、6年に1度の「PERFECT YEAR」を控えLDHグループの総力をあげて準備を進めていたので、新型コロナの影響で発表されている公演だけでも168公演を中止することとなり、ファンの皆さんをはじめ、ライブなどに携わってくれるはずだったスタッフの皆さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

有料生配信ライブという新しいエンタメ

──「延べ10万人の雇用」とは裏方さんやご家族の生活もかかっているということですよね。

どの業界もコロナ禍で思いどおりにはいきませんが、LDHの活動を通してまずは関係者の方々が最低限の生活ができるように動いていきたいなと。感染対策を徹底したうえで、可能な限り仕事を回していくことが重要だと考えています。

新型コロナウイルスが国内で話題になったのは、昨年の1月ごろでした。LDHは2月中にライブ中止を決断し、3月には医療者の方々と「LDH新型コロナウイルス感染症対策専門家チーム」を編成し、危機対応に入りました。

僕らとしては、次にライブが再開できるのは夏とみていたのですが、感染対策チームの先生は「夏などまず無理です」とおっしゃっていて。そこで年内のライブはすべて中止にする決断を下し、この間を生き抜く新しいエンタメを生む方向に舵を切りました。

正直、鬱憤がたまる一方ですが、「ピンチはチャンス」でもあります。LDHはこれまでもさまざまな壁にぶつかってきましたが、メンバー、スタッフと知恵を出し合いなんとか乗り越えてきました。

そんな僕らの強みはなんなのか……、自然に原点回帰できましたし、チームが今まで以上に結束したように思います。

僕らはこの状況下でも、「誰も見たことがない新しいエンタメ」をファンの方々に届けたかったですし、喜んでもらいたいと思い生まれたのが、7月にスタートした有料生配信ライブ「LIVE×ONLINE(ライブオンライン)」です。

──無観客ライブとどう違うのですか?

例えば、オリンピックの開会式を現地で見るのと、自宅のテレビで見るのとでは、迫力も躍動感も視聴者が受け取る情報も違いますよね。そのギャップを埋めるために、新しい見せ方を考えました。最初から「画面越しに見ること」を前提とし、カメラワーク、カット割にこだわったのがLIVE×ONLINEです。

「新しい見せ方」を盛り込んだエンタメ

──「新しい見せ方」を具体的に言葉にすると?

カメラワークで見せていく演出なので、パフォーマーにカメラが寄ったときに、効果的なリアクションをとる。ドローンを使ってアーティストにグッと近づいたり引いたりして躍動感を出す。通常のライブをそのまま無観客で放送する、そういったメッセージもとても大切ですし、アーティストによっては無観客をそのまま配信することに意味がある方々もいると思いますが、僕らは新しいエンタテインメントにこだわっていたので、カメラワークを駆使して、ミュージックビデオとテレビ収録とライブが融合したような、新しい表現をたくさん盛り込めたように思います。

(撮影:今井康一)
スタッフもメンバーも今までの経験がありますし、エンタテイメントを熟知しているので、おもしろいことがたくさんできたんです。

以前は、各アーティストのライブのリハーサルに僕も必ず立ち会っていましたが、やはりこれだけアーティストが増えてくると、物理的に不可能な部分もあり、今はLDHの興行をずっと一緒に作ってきた、信頼のおける「TEAM GENESIS」を中心にして、メンバーと相談しながらLDHのライブを作っています。

おかげで2020年は、約30本ものLIVE×ONLINEを配信することができました。この短期間での30本ですから、世界でも類を見ないスピード感だと思います。

毎度修正を重ねていったことで、メンバーやスタッフのスキルアップにもつながりました。ブランド力のあるLDHらしいエンタメを作ることができたことは、コロナ禍で得た最も大きな収穫です。

──スタッフやメンバーの方々の感染対策は?

医療チームのアドバイスのもと、メンバーとスタッフは、リハーサルを開始するタイミングで一斉にPCR検査を受けます。陰性を確認したら合宿期間に入ってライブに備える。ただ家族がいるメンバーもいますし、感染リスクはゼロではない。

大切なのは、仮に感染者が出たとしても、周囲が濃厚接触者にならない仕組みを整えること。リハーサル中もマスクはとらないし、アクリル板を設置するだけでなく、メンバーが濃厚接触しない演出も考えました。普段から、LDHの全事務所にサーキュレーターを設置して換気を行うなど、徹底した感染対策に取り組んでいます。

──エンタメ業界全体で見ても音楽事業関係者は厳しい状況に置かれています。

ライブハウスなど、表現の場を失ったアーティストもたくさんいらっしゃいます。LDHが運営する「LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」(東京・羽田)でライブの生配信や収録を行っていただけるよう無観客を条件に無償提供させてもらいました。

エンタメ業界はいまが踏ん張りどきです。今後も僕らにできることを考え業界をサポートしていきたいと思っています。

──現在、BTS(防弾少年団)をはじめとする韓流ブームが世界を席巻しています。

僕がZOOというグループでアーティストとして活動している頃から、韓国の音楽業界の人たちは日本にもよく来ていたし、僕も昔から定期的に韓国のエンタテインメント企業の方とはコミュニケーションをとってきているので、その頃から今までの時代の流れを見ると、K-POPがグローバルマーケットで活躍していることは、とてもすばらしいことだと思いますし、努力の賜物であり、なるべくしてなったと感じています。

彼らはダンス、歌、音楽性を研究するだけでなく、英語、中国語、日本語を勉強していますし、彼らの手によって“世界基準”で鍛えられた韓国の若手アーティストがコロナ禍をものともせず、目の肥えた世界中の音楽ファンを熱狂させる姿を見ると、同じアジア人として勇気をもらいます。

日本、アメリカ、アジア、ヨーロッパ4拠点を連携

──今後のグローバル展開についてどのようにお考えでしょうか。

2017年、LDH JAPAN 、LDH USA、LDH ASIA、LDH EUROPEの4拠点を統括する「LDH WORLD」を新設し、それぞれを発信基地としてさまざまな情報を共有し、グローバルマーケットに打って出る準備はずっとしてきています。

日本には、ゲーム、ファッション、漫画、アニメ、アート、グルメなど、世界が注目するカルチャーがたくさんあります。

それらと音楽を融合して世界に発信する方法もありますし、日本の音楽を仕組みごと輸出する方法もある。今後も、LDH JAPANを中心に、LDH USA、LDH ASIA、LDH EUROPEの 4つの世界拠点と連携して活動していきます。

──HIROさんの現在の役割は?

プロデューサーというより、コーディーネーター兼司令塔というか……。いろいろな顔を持っていますが、「ハブ」のような役割ですかね。

とにかく身の回りにたくさんの情報がありますし、集まるので、人と人や、プロジェクトとプロジェクトをつなげて、自分が描いている世界観やビジネスモデルに落とし込むというか。さまざまなところから情報を集めて今の状況に合わせて、理想的に具現化するのが僕の仕事なので。

あと大切にしているのは、とにかく仲間とのコミュニケーションです。メンバーもつねに成長しますし、組織も成長するべきですしね。

メンバー1人ひとりとしっかりとコミュニケーションをとり、僕のビジョンやLDHのビジョンを丁寧に話して、みんなで同じ方向を向けるよう配慮しています。

──LDHは一般的な芸能事務所より人間関係が濃いように見えます。

人と人との出会い、人ありきで大きくなってきた組織ですし、メンバーの成長と共にLDHは進化してきたので、所属とスタッフという壁があまりない事務所なのかもしれません。また、EXPGの存在も大きくて、EXPGには幼稚園児から小中高生、大学生、成人世代までが集うので、世代を超えた人間関係が育つんです。

かわいがっていた教え子が成長して、同じステージに師弟で立つなんてケースもあるし、所属グループは別々だけど実は幼なじみで大の仲良しというケースも珍しくありません。スタッフとして働いている人の中には、元EXPGのインストラクターもいるので、職種を超えた絆が存在したり……。エンタメの可能性は、世代を超えたコミュニケーションから広がっていくのだと思っています。

パフォーマーの第2の人生

──何歳まで第一線のダンサーとしてステージに立てるのでしょうか。

ダンスは、年齢は関係ないところもありますが、年齢を重ねていくと鍛えていても動きが変わっていくのは当たり前で、パフォーマーが卒業について考えるのは、自分の身体がいちばんわかるような気がします。またさまざまな経験を積み重ねていくと、その世代ごとに新しい夢が生まれるのも事実で、そんなメンバーの成長に合わせてLDHは、メンバーのセカンドキャリアを全面的に応援していますね。

ビジネスやプロデュース業に興味を持つメンバー、コーヒーや酒づくりを始めたメンバー、生涯、役者としてやっていきたいと決意を固めるメンバーもいます。新たな夢に向かって輝いてほしいですし、世代によって「カッコいい」と感じる感覚が変わると思うので、いつまでも自分がカッコいいと思える生き方に向かって頑張ってほしいと思います。

そして、後輩たちは先輩の生き方を見て自分なりに学んでほしい。いちばん身近な人に人生を学ぶ。これもEXILE TRIBEの強みだと思っています。

──アーティスト名に「from EXILE TRIBE」を付けた理由とは。

僕らがまだ何者でもない時代に「EXILE」に改名し、小さな事務所を構え、メンバーと一丸となってがむしゃらに働いた結果、LDHは短期間で今の事業規模に拡大しました。

デビュー当初は芸能界の荒波にもまれながら「僕たちのスタイルの証明」という、インパクトを残すには何かが足りなかった。アーティストで成功するだけでなく僕らの存在や思いを現象にして、定着させたかったんですよね。

そこで僕らのスタイル、同じ理念を持つアーティストのグループ名に“from EXILE TRIBE”をつけ、アーティストとしての自分たちの成り立ちや生い立ちを表現しながら、日本のマーケットに打ち出したんです。

「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」。どれも長くて、記者の方を困らせることもあるけれど、おかげで今では「EXILE系」として認知してもらえるようになりました。

ところがここ最近は、この「EXILE系」という偏ったイメージに足を取られそうになるんです。僕らはずっと変化し続けているのに「EXILE系」の印象が強すぎるのでしょう(笑)。僕は新しいEXILEを目指したい。今までのいいところは残しながら、これからのイメージをつける為にどんどん行動していきたいと思います。

皆さんに新しい「EXILE系」を愛してもらえたら、こんなすてきなことはないですね。

いつ僕がいなくなってもびくともしないLDHに

──2030年にHIROさんが描く未来は。

10年後、僕は還暦を迎えています。そのときには自分の人生を一度セーブして、リセットしているというか。少し自由になっていたいです(笑)。50代のうちに僕が抱えてきた仕事を若い世代にどんどん譲って、いつ僕がいなくなってもびくともしないLDHをつくりたい。

もともと僕は、人をまとめたり、リーダーシップをとったりすることがあまり得意ではないんです。

考えることや創造することは大好きなので、今まで培ってきた経験で、1つの作品やエンタテインメントに全身全霊で取り組んでみて、今までに叶わなかった自己顕示欲を満たしてみたいです。

とにかく、今回のコロナ禍でも痛感しましたが、僕らのエネルギーの源はファンの皆さんの応援であり、ファンの皆さんに僕らのエンタテインメントを通して、同じ時代を生きている証をいくつ残せるかということ。そこはLDHのエンタテインメントを創造するにあたって根本的な思いであり、変わらないところだと思いますので、この思いを胸に、自分がいくつになってもLDHの発展の為、ファンの皆さんの喜びの為、精進していきたいと思います。

引用元https://www.leon.jp/peoples/56847?page=5


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